【最近の編集部#20】打ち合わせでお役立ち!な「映画」の話。

こんにちはMHです。

本日は編集者が漫画家さんと打ち合わせをする時に「お役立ち」な、

「映画」について。

 

私は別のマンガ系出版社に新卒で入社したのですが、

そこのベテラン編集たちからは「とにかく映画を観ろ」と教えられました。

 

漫画家さんは映画好きな方が多く、

マンガの展開やセリフの勉強になることも多いため、

漫画家と編集者の共通話題になることもしばしば。

 

なにかマンガの相談がある時に、

自分がイメージする「面白さ」のたとえとして、

それに近い感覚になる映画の例を出せると、漫画家さんも

「あぁ、あの感じね」と伝わりやすい気がします。

 

そういう時にたとえに出しやすい映画のリストが、

編集者の中にあるワケですが…。

 

最近、このリストに強烈なタイトルが加わりました。

 

http://トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX

youtu.be

 

こちらの映画です。

ロングラン上映中の話題作なので、

ご存じの方も多いのではないでしょうか。

香港にかつてあった城塞都市・九龍城砦を舞台に、

繰り広げられる香港アクション映画。

 

この感想については、

今もそこらじゅうで熱く語っている人がいるので割愛しますが、

私が特に思うのは、この映画、アクションも世界観もキャラクターもストーリーも、

すべてが「やりすぎ」「盛りすぎ」「デフォルメしすぎ」(誉め言葉)で、

ものすごくマンガのたとえに出しやすい、ということです。

 

詳しくは映画を観てほしいのですが、

吸っているタバコをピンと宙に放り上げて、

そのタバコが落下する間に敵をやっつける、なんて、

もうめちゃくちゃ格好良いけど、そんなバカな!?というやりすぎ感が、

マンガ的、マンガっぽい(※)と思うのです。

 

(※)映画について調べてみると、それもそのはずで、
この映画の原作は小説『九龍城寨』(余兒・著)と、
その小説のコミカライズ版である香港の漫画家・司徒劍僑さんの
漫画
『九龍城寨』でした。

 

そういう親和性があるからか、

漫画家さんにこの映画をオススメして、観ていただいた後は、

打ち合わせがとても捗る気がしております。(当社比)

 

 

いつの時代も、漫画家さんたちの才能を刺激するのは、

その時代時代の名作映画かも、というお話しでした。

おそまつさまでした。