こんにちはMHです。
本日は編集者が漫画家さんと打ち合わせをする時に「お役立ち」な、
「映画」について。
私は別のマンガ系出版社に新卒で入社したのですが、
そこのベテラン編集たちからは「とにかく映画を観ろ」と教えられました。
漫画家さんは映画好きな方が多く、
マンガの展開やセリフの勉強になることも多いため、
漫画家と編集者の共通話題になることもしばしば。
なにかマンガの相談がある時に、
自分がイメージする「面白さ」のたとえとして、
それに近い感覚になる映画の例を出せると、漫画家さんも
「あぁ、あの感じね」と伝わりやすい気がします。
そういう時にたとえに出しやすい映画のリストが、
編集者の中にあるワケですが…。
最近、このリストに強烈なタイトルが加わりました。
http://トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX
こちらの映画です。
ロングラン上映中の話題作なので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
香港にかつてあった城塞都市・九龍城砦を舞台に、
繰り広げられる香港アクション映画。
この感想については、
今もそこらじゅうで熱く語っている人がいるので割愛しますが、
私が特に思うのは、この映画、アクションも世界観もキャラクターもストーリーも、
すべてが「やりすぎ」「盛りすぎ」「デフォルメしすぎ」(誉め言葉)で、
ものすごくマンガのたとえに出しやすい、ということです。
詳しくは映画を観てほしいのですが、
吸っているタバコをピンと宙に放り上げて、
そのタバコが落下する間に敵をやっつける、なんて、
もうめちゃくちゃ格好良いけど、そんなバカな!?というやりすぎ感が、
マンガ的、マンガっぽい(※)と思うのです。
(※)映画について調べてみると、それもそのはずで、
この映画の原作は小説『九龍城寨』(余兒・著)と、
その小説のコミカライズ版である香港の漫画家・司徒劍僑さんの
漫画『九龍城寨』でした。
そういう親和性があるからか、
漫画家さんにこの映画をオススメして、観ていただいた後は、
打ち合わせがとても捗る気がしております。(当社比)
いつの時代も、漫画家さんたちの才能を刺激するのは、
その時代時代の名作映画かも、というお話しでした。
おそまつさまでした。