初めまして、新入社員のSと申します。
今週、コミックバンチKai編集部にて研修を受けさせていただいており、本日が最終日でした。
私が人生で一番漫画を読んだ場所は、実家のトイレです。
実家のトイレには、ペーパーを置く所の上に、幅15センチ位の小さな台がついていました。私が小3の時、突如として兄が台の上に何かを積み上げました。
大量のこち亀です。
あれば、読みます。読めば、笑います。こんな面白いものが存在するのか!?という衝撃を受けました。それまでサッカーとドロケイしかエンタメがなかった私に、「漫画」という選択肢が追加されました。
それから、好きな芸人が漫画をおすすめしていれば、とりあえず読むようになりました。高校時代には、ブームになる前だった『ブルージャイアント』や『ブルーピリオド』をクラスに広め、「漫画に詳しい人間」であるという自負も少しずつ芽生えていきました。
しかし、今回の研修で、自分がどれだけ井の中の蛙だったかを思い知らされました。
研修中、日替わりで部員の方々とお昼をご一緒させて頂いたのですが、話にでてくる漫画を、ほとんど読んでいませんでした!ただ、全部面白そうすぎたので、少しずつでも読んでいきたいです。とりあえず『編集王』読みます!
また、自分が漫画をどれだけ何も考えず読んでいたかを痛感しました。級数(字の大きさ)、フォント、ふりがなの位置、ふきだしの余白etc. こんなところまで編集者は気を付けているのか!というかこういうのって編集者の仕事なんだ!という驚きがとても大きかったです。編集部からしたら当たり前のことが、私にとっては凄く新鮮でした。
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編集部に並べられたコミックスたちも鬼のような入稿作業を経たのだなと、勝手に感慨深くなりました。
編集部の会議にも参加させて頂きました。「若手が編集長と取っ組み合いの喧嘩をして、それを収める副編集長」みたいな構図があるかなと思っていたのですが、そんなことは全くなく、非常に穏やかな雰囲気でした。コミティアや出張編集部についても話し合われていて、新人発掘への積極性にも感動しました。
この研修を通して、編集部の雰囲気や、各媒体の違い、漫画が出来上がる流れなど、書ききれないほど沢山のことを学ぶことができました!こんなに時間をかけて漫画のページをめくった日々は初めてでした。
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飲んでください、と言われました!
コミックフロアの方々は本当に皆さんやさしいです!
これからは、「あ、ここはちょっとフォントを変えているな」とか、「級数(字の大きさ)が違う!」など少し生意気な目線で漫画を読ませていただきます。笑
新潮社の漫画をこれからもどうぞよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。