こんにちは、新入社員のIです!
ただいま、コミックバンチKaiの編集部にて、1週間にわたる研修を受けさせていただいている最中になります!
大学の研究室に籠って、物理学の研究に明け暮れてしていたのが、ほんのつい2ヶ月前のこと。
今、ふと気づいて周りを見渡すと、自分は漫画が積み上がった(ちょっと散らかってる……?)編集部のオフィスにいて、そこでたくさんの大人たちが、これから世に出る原稿に赤ペンで指示を書き込んだり、しきりに漫画のストーリー展開について熱く議論をしたりしています。あまりに急な環境の変化で、はたしてこれは現実なのだろうか、という感じです。
うまく言えないけど、『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーってこういう気分だったのかも、と思ったりします。(いろいろ飛躍してるけど、伝わって欲しい……!)
とはいいつつも、私は研修中の、漫画編集については右も左もわからぬ新人。「なんだか夢を見ているみたいだ……」みたいな感じで、いつまでもメタに、ふわふわと佇んでいるわけにはいきません。覚えなきゃいけないことは、盛り沢山です。
↑(コミック編集部では、新人が座っているだけなのに、差し入れがたくさん! やさしさが溢れていて、ほんとにファンタジーみたいです!)
編集者として覚えなければならないのは、まずなんといっても「入稿」と呼ばれるお仕事。
漫画の原稿を印刷会社にお渡しするにあたって、原稿に赤ペンで指示を書き込んでいく作業になります。
例えば、
・「ここ文字の大きさはこれくらいでお願いします」
・「この部分は怒鳴り声のセリフなので、フォントはこれを使って下さい」
・「吹き出しのスペースに余裕がないので、この部分で改行を入れてください」
のように、物語の文脈や、漫画の世界観を踏まえた上で、きめ細かく赤を入れていきます。
きちっと漏れなく指定していく感じがプログラミングのようでもあるし、印刷会社の方に向けたお手紙を書いているようでもあるなと、初心者ながらに感じております。
何にせよ、ついこの間まで学生だった自分が、これから世に出る漫画原稿に、赤ペンで何かを書き込むとは……(もちろん編集部の方がしっかりとチェックをしてくれます)。責任の重さに、手が震えそうです。
休憩中は、編集部のみなさんと最近読んで面白かった漫画の話をしたりしています(私はさすがにみなさんほどは漫画を読んできてはいないので、4日目にしてもう手札が尽きそう)。
「この漫画は、設定が抜群だから、ストーリーの方向性をこうしていれば、もっと跳ねたはず!」とか、「あの名作恋愛漫画を令和に甦らせたら、LINEがどういう役割を担うのか?」とか。何気ない会話にも、作品に対する「好き」がフルベットされている感じで、高揚感がものすごいです!
これが世に聞く漫画編集部……。カルチャーショックが、凄まじいです。
↑(漫画の今後の方針について話し合うネーム会議にも出席させていただきました! プロの編集者が作品を語る際の語彙、視点、仮説。どこをとっても、凄まじい空間でした。)
新入社員IによるコミックバンチKai編集部のレポート、こちらからは以上になります!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!